4K Xperia Z2 So 03F
NTTドコモは14日、2014年夏モデルとしてソニーモバイル製のAndroidスマートフォン「Xperia Z2 SO-03F」を発表した。カメラ、オーディオ、ディスプレイにソニーの先進技術をつぎ込み、4K動画やノイズキャンセリング機能などにも対応したフラッグシップモデルとなっている。 au版Xperia Z2(L)と異なる外観デザイン Xperia Z2 SO-03Fは、MWC 2014で発表された「Xperia Z2」をベースとしており、基本的な機能・仕様はグローバル版と共通しているが、特にauの夏モデル「Xperia ZL2 SOL25」とは外観が異なっている。 まず、ディスプレイのサイズは5.2インチで、5.0インチのXperia ZL2よりも大きい。背面パネルは傷に強いガラス素材が用いられているほか、アルミ削り出しのメタルフレームを採用。メタルフレームとディスプレイ周囲の樹脂部分を一体成型し、継ぎ目のない美しいボディを実現している。 角の部分は丸みをもたせ、手になじみやすい形状に仕上げたとしているが、持った印象は「やはり5.2インチのサイズ感かな」というのが正直なところではある。カラーバリエーションはブラック、ホワイト、パープルと、それぞれ味のある3色が用意されている。 4K動画も撮影可能なスマホ最高峰のカメラ 相変わらずカメラはすべてがソニー製で、2,070万画素を実現する1/2.3型CMOSイメージセンサーExmor RS for mobileを搭載するなど、スペック的に最高レベル。デジタル一眼αの画像処理エンジンBIONZをXperiaへ最適化し、明るいF値2.0、広角27mmのGレンズとの連携で緻密な描写力を発揮する。 また新機能として、フルHDの4倍の解像度となる4K(3,840×2,160ピクセル)の動画撮影が可能になった。auと同じく発表会場では、MHL3.0ケーブルを介し4K対応テレビでXperia Z2で撮った4K動画を映し出していたが、スマホで撮ったとは思えない高精細な映像が存分に楽しめた。なお、4K動画をXperia本体で視聴する場合はフルHDになるものの、再生時に2倍ズームしてもフルHD解像度を維持できる。 このほか、静止画の撮影モードとして一眼レフカメラで撮ったような「背景ぼかし」も追加された。120fps(毎秒120枚の写真からなる)動画を撮影し、“見せ場”のシーンだけスローモーションにし、印象的に演出してくれる「タイムシフト連写」など編集機能も充実している。 Walkmanに近づくオーディオの進化 今回、オーディオ機能の進化も見逃せないポイント。 Walkmanに搭載されているデジタルノイズキャンセリング機能に新たに対応し、専用イヤホン(別売)等を使えば98%の周囲の騒音をカットしてくれる。ざわついた展示会場で試したところ、かなりクリアに音楽を楽しめたことからも、電車の中など騒音が気になる環境でも心地よく使えそうだ。 ディスプレイの上下には細い切れ込みが入っており、ここにフロントステレオスピーカーが配置された。横向きにした時には左右からバランスよく聴こえ、立体的なサウンドを仮想的に再現する「S-Forceフロントサラウンド」と相まって、よりダイレクトに迫力のあるステレオ音を楽しめる。 このほか、きめ細かな音域をカバーするハイレゾ音源もXperiaで楽しめるようになっているが、USBデジタル出力のみのサポートとなり、別売りの対応USBホストケーブル、DAC、ヘッドホン/スピーカーなどが必要となる。Walkmanアプリも連続約100時間の音楽再生が可能となり、省エネがはかられている。 Xperia Z2 SO-03Fの実機を動画でチェック 主な仕様とスペック 5.2インチの大型ディスプレイには、新開発のLive Color LEDの採用でさらに赤と緑の色域が広がった「トリルミナスディスプレイ for mobile」を搭載。ブラビアで培ってきたノウハウを生かし、繊細な色の違いを描き出し、映像を色鮮やかに再現する。画面占有率も高まっている。 プロセッサはクアルコムのSnapdoragon 800 MSM8974AB 2.3GHz クアッドコア、OSはAndroid 4.4(KitiKat)を搭載。RAMは3GBとハイスペックだ。内蔵ストレージは32GB。バッテリーは約3,200mAhと大容量。 VoLTEには発売後のバージョンアップで対応するほか、防水・防塵や急速充電、NFC、フルセグなどおなじみの機能はほぼすべて対応している。サイズは147mm×73mm×8.2mmで、重さは約163g。5月21日の発売予定で、すでに事前予約を受け付けている。