今回、Netflixは2022年10月18日に発表した第3四半期報告書において、2023年初旬からアカウント共有の収益化の施策を広く展開すると明らかにしました。すでにロールアウトを開始したプロフィール移行機能に加えて、有料でサブアカウントを登録できるエクストラメンバーの追加機能についても提供を開始する予定です。アカウント共有の有料化を実施する国や地域などは明らかにされていませんが、「広く実施する」としているため日本を含むグローバルでの展開も予想されます。 Netflixは、アカウント共有の有料化によって広告つきの低価格プランへの移行が主流になるとみています。11月から提供が開始される広告つきベーシックプランは、これまでで最も安い価格のプラン(780円/月)となります。広告つきベーシックプランをアカウント共有の有料化で影響を受けるユーザーの受け皿として活用し、ユーザー数の減少を最小限に抑えたい狙いもうかがえます。 Netflixは2022年3月からチリ・コスタリカ・ペルーの3カ国を対象に、エクストラメンバーの追加機能とプロフィール移行機能をテスト導入しました。エクストラメンバーの追加機能は、スタンダードプランとプレミアムプランの会員が、同居しないユーザーを2人までサブアカウントとして追加できる機能です。サブアカウントは、1つにつき2.99ドルの料金を支払う代わりに、それぞれのプロフィールやパスワード、おすすめを保有します。 プロフィール移行機能は、共有アカウントから新規アカウントに移る際に、それまでの再生履歴やマイリスト、おすすめなどの情報を引き継げる機能。2022年10月18日にグローバルでのロールアウトが開始されています。
