iPhoneの充電器やケーブルを使い込んでくると、「なかなか充電が始まらない」「充電できなくなってしまった」といったトラブルが生じることも。ケーブルが断線したり充電器が故障したと感じたりした場合、100円ショップやネット通販、家電量販店などでサードパーティの代替商品を購入する手段もありますが、安価なものはきちんと動作しない こともあります。 アップル純正のアクセサリを購入できるとベストですが、実は条件を満たせば、Apple純正の充電器やケーブルを無償で交換してもらうことも可能です。そこで本記事では、iPhoneの充電器やケーブルを無償で交換するための条件や、主な交換方法について紹介します。 【最新】iPhoneのバッテリーを無料/3200円で交換する方法──予約申込や待ち時間など店舗持ち込みの実際と注意点

iPhone純正の充電器やケーブルを無償交換するための条件と確認

iPhone純正の充電器やケーブルを無償で交換するためには、下記3つの条件を満たす必要があります。

利用中のiPhoneが製品保証期間内であること 壊れた製品がiPhone購入時に付属していたApple純正の充電器または充電ケーブルであること 充電器や充電ケーブルの故障が人為的な外傷によるものではないこと

Apple純正のアクセサリには、通常使用中に材質や製造上の欠陥があった場合に製品を保証する、製品保証期間(購入後1年間)があります。さらに「AppleCare+ for iPhone」に加入していると、iPhoneの購入日から2年に保証期間を延長されます。 iPhoneが故障(画面割れ・水没等)した時の修理ガイド──予約から料金、期間、保証範囲まで

iPhoneが製品保証期間内かどうか調べる

自分が使用しているiPhoneの製品保証期間は、Apple公式サイトの「製品の保証状況とサービス期間を確認する」から調べることができます。

シリアル番号の入力が必要なので、iPhoneを操作してシリアル番号を確認します。 「設定」アプリから[一般]→[情報]の順に進んで、シリアル番号の部分を長押ししてコピーしてください。

先ほど開いた保証期間の確認ページにアクセスし、コピーしたシリアル番号をペーストして入力したら[続ける]をタップします。

確認画面を下にスクロールし、「修理サービス保証」が有効になっていれば保証対象なので、無償交換の条件を満たすことになります。

充電器や充電ケーブルの状態を確認する

無償交換の対象となるのは、iPhone購入時に付属していたApple純正の充電器・充電ケーブルです。非正規(サードパーティ)の製品を純正製品と交換することはできません。また、人為的な破損ではなく経年劣化による故障であることも重要です。 特にケーブルは、中の配線がちぎれてケーブルが真っ二つに分裂していると交換できません。さらに、水没などによる故障は保証対象外になるので注意してください。

iPhone純正の充電器や充電ケーブルの交換方法

iPhone純正の充電器や充電ケーブルを交換するには、「Apple公式サイトから申し込み、郵送で商品を受け取る」「電話で申し込み、郵送で商品受け取る」「Apple StoreやApple正規サービスプロバイダに持ち込んで交換する」の3つの方法があります。

Apple公式サイトから申し込み、郵送で交換品を受け取る

Appleのサポートページにアクセスして交換手続きをし、新しい製品を配送してもらいます。製品が届いたら、手持ちの壊れた製品を送り返すと交換手続き完了です。自宅にいるだけで製品を交換できるので、忙しい人には便利な方法です。

Appleの公式サイトにある「Appleサポートへの問い合わせ」にアクセスし、[iPhone]を選択します。

[修理と物理的な損害]を選択した後、[イヤフォン、ケーブル、またはアダプタの交換]を選びます。

「配送修理」を選択後、Apple IDとパスワードを入力して、サインインの許可を認証します。

2ファクタ認証がある場合は、確認コードを入力してサインインしてください。

交換が必要な部品の種類(イヤフォン/ケーブル/電源アダプタ)を選択し、[続ける]をタップします。

配送先の情報を入力する画面が現れるので氏名や郵便番号、住所、電話番号、メールアドレスなどを入力し、[続ける]をタップして支払い方法を選択します。 不具合のあるケーブルや充電器がAppleに配送されなかった場合や保証対象外と判断された場合のデポジットとして、一時的に「未返却料」が請求されることに承認が必要です。これは、古いアクセサリを10営業日以内にAppleへ返送した上で、保証対象であれば実際に請求されることはありません。 必要情報を入力したら[修理の詳細を確認する]をタップして進みます。

内容を確認したら「Appleの利用規約に同意します」にチェックを入れ、[送信]をタップすれば手続きは完了です。修理料金は0円となっています。 新しい交換製品は、リクエストが送信されてから3~5日程度で届きます。前述のとおり、壊れたApple純正のケーブルや充電器を10営業日以内に返送しないと料金が発生してしまうので注意が必要です。

Appleから交換用の製品が届いた 筆者の場合は、クロネコヤマトで交換商品が届きました。受け取りと同時に壊れた製品を返送する必要があるので、交換製品を封筒から取り出し、送られてきた封筒に自分の使っていた製品を入れて配送業者に渡してください。

交換用の新しい充電ケーブル

電話で申し込み、郵送で交換品を受け取る

Appleのサポートセンター(フリーダイヤル 0120-277-535)に電話をかけ、ガイダンスに従って交換手続きをします。オペレーターにつながるので、直接やりとりできる点が便利です。新しい製品は郵送で届くので、壊れた製品を返送すればOK。営業時間は平日9:00~19:00まで、土日祝日は9:00~17:00までです。 電話ではiPhoneのIMEI番号や氏名、電話番号、郵便番号、住所、支払い方法(クレジットカード番号)などを尋ねられるため、あらかじめ準備しておくとスムーズです。交換受付が完了すると受付番号を伝えられるので、メモしておきます。

IMEI番号は、iPhoneの「設定」アプリで[一般]→[情報]→[IMEI]で確認することができます。あとは公式サイトからの交換申し込みと同じで、新しい製品が郵送されてくるので受け取り、壊れた製品を返送すればOKです。

Apple StoreやApple正規サービスプロバイダに持ち込んで交換する

全国にあるApple StoreやAppleの正規サービスプロバイダ店舗へ不具合製品を持ち込んで、交換してもらいます。早ければ当日中に交換できるので、急いでいる場合は便利です。交換を依頼する場合は、Appleの公式サイトから来店予約をしましょう。

Appleの公式サイトにある「Appleサポートへの問い合わせ」にアクセスし、交換したい製品を選んで[持ち込み修理]を選択します。 Apple IDとパスワードを入力してサインインをした後、キーワードで検索したり位置情報を使用したりして持ち込みたい近隣のApple StoreやApple正規サービスプロバイダ店舗を探します。

予約可能な店舗は店舗名と場所の下に青字で日時が記載されているので、店舗名をタップ。あとは来店時間を選択すれば、来店予約は完了です。

左:ビックカメラ有楽町店右:ソフマップAKIBA3号店 MacCollection 来店当日は交換したい製品を持参することを忘れないように注意し、店舗スタッフに予約時間と名前、症状などを伝えたり、店頭の機械などで受付をしたりして順番を待ちましょう。

まとめ

Appleのサポートページや電話から手続きをして新しい充電器やケーブルを配送してもらう方法は、自宅にいるだけで交換できるので便利な反面、製品が届くまでに最低3日~1週間程度かかります。すぐに交換が必要な場合は、Apple StoreやAppleの正規サービスプロバイダの来店予約をしたほうがよいでしょう。 完全に充電ができなくなってしまうとiPhoneが使えなくなってしまうので、「充電器に差し込んでも充電の動作が始まらない」「充電ができているときとできていない時がある」「接触が悪く、手で押さえたり差し込む向きを変えると充電できるようになる」などの症状が現れたら、早めに交換手続きをすることをおすすめします。 iPhoneが「充電できない」時に考えられる7つの原因と対処法、修理やバッテリー交換の手続きも 構成・文:吉成早紀 編集:アプリオ編集部