iPhoneでスクリーンショットを撮影する方法は複数あります。スクリーンショットをよく撮影するなら、いくつかの方法を知っておいて損はありません。臨機応変に使い分けられるからです。 ただ、iPhone 11やiPhone XS、iPhone XR、iPhone Xではホームボタンがなくなっているため、これまでホームボタンを使っていた多くの操作が、ほかのボタンを使う操作に置き換わっています。スクリーンショットの撮影もその1つ。最初はやり方が分からず、戸惑うユーザーが少なくないはずです。 そこで今回は、iPhone 11/XS/XR/Xでスクリーンショットを撮影する3つの方法を解説します。
iPhone 11/XS/XR/Xでスクリーンショットを撮影する基本テク
方法
iPhone 11/XS/XR/Xでスクリーンショットを撮影する基本的な方法は、サイドボタン(電源ボタン)と上側の音量ボタンの同時押しです。「同時押し」という意味は、「同じタイミングで押す」ということではなく、「同時に押している状態になっている時間がある」という意味。たとえば完全に同時に押さずとも、先にサイドボタンを押したままの状態で後から上側の音量ボタンを押したとしても、スクリーンショットを撮影できます。 スクリーンショット撮影のポイントは、同時に長押しを続けるのではなく、同時押ししたら指を離すということです。そのまま同時に長押しを続けると、電源オフの画面になってしまいます。
撮影に成功するとサムネイルが画面左下に表示される 指を離すと撮影音が鳴り、画面の左下にサムネイルが表示されます。サムネイルはしばらくすると消えますが、タップして画像編集の画面に切り替えることもできます。サムネイルの扱いについては、下記記事で解説しています。 邪魔? iPhoneの「左下サムネイル」の使い方と消す方法
メリット
もっとも基本的な方法なので万人向けです。撮影手順を覚えてしまえば、もっとも簡単にスクショを撮れるようになります。 iOS 13以降のiPhoneであれば、外部アプリを使わなくてもフルページのスクリーンショットが撮影できるようになりました。
フルページスクリーンショットの撮影手順は簡単です。スクリーンショットの撮影後、画面左下に現れるサムネイルをタップして、[フルページ]タブを選択するだけです。ただしフルページスクリーンショットは、画像形式(PNG、JPEGファイル)ではなくPDFファイルとして「ファイル」アプリ内に保存されます。 これまでの方法(ホームボタンと電源ボタンを同時押しする)と違って、片手で撮影することも難しくありません。片手しか使えない状況でもスクショを撮れるのは便利でしょう。
デメリット
片手操作がしっくりこなければ、両手で操作する必要があります。また、従来のiPhoneと異なる撮影方法に慣れるまでは、操作の間違いが多発しかねません。
指1本でスクリーンショットを撮影する(AssistiveTouch)
方法
2つめの方法は、AssistiveTouch機能の仮想ボタンをタップして撮影する方法です。AssistiveTouchは、ホーム画面に表示できるメニュー機能です。スクリーンショットの機能を割り当てることで、画面に表示されているAssistiveTouchのボタンをタップするだけでスクリーンショットを撮影できます。
AssistiveTouchは、「設定」アプリ→[一般]→[AssistiveTouch]で設定します。初期状態ではオフになっているので、これをオンにします。続けて「カスタムアクション」の項目のいずれかにスクリーンショット撮影機能を割り当てます。ここでは[ダブルタップ]に[スクリーンショット]を割り当てました([シングルタップ]/[長押し]/[3D Touch]のいずれかに割り当てることも、もちろん可能です)。
以上の設定を済ませたあと、画面右下に表示されている仮想ボタンをダブルタップすると、スクリーンショットを撮影できます。スクリーンショットにはAssistiveTouchの仮想ボタンは映りません。
メリット
画面の操作でスクリーンショットを撮影できるのは、撮影方法が分かりやすく、操作性にも優れています。AssistiveTouchの仮想ボタンはドラッグして好きな位置へ移動できるので、親指がすぐ届く場所に移動しておくなど使いやすくする工夫ができます。 手の大きさや持ち方によっては、サイドボタンと音量ボタン(アップ)の同時押しよりもAssistiveTouchのほうが撮影しやすいと感じるかもしれません。
デメリット
この方法は、AssistiveTouchを表示できない状況では使えません。また、AssistiveTouch機能自体のオン/オフが面倒だったり、仮想ボタンが表示されるのが煩わしく感じたりする人にとっては、ちょっとしたストレスになるでしょう。
Macでスクリーンショットを撮影する(Xcode)
方法
最後はMacで撮影する方法です。これは「Xcode」という開発ツールを使います。XcodeはAppleが提供しているアプリの開発ツールで、Macの「App Store」から無料でダウンロードできます。 Assistive Touchの仮想ボタンが常時表示されるのが気になる場合は、ボタンの不透明度を下げます。使っていないときにボタンがほぼ透明になります。
不透明度15% 【iPhone】AssistiveTouchボタンの不透明度と位置を変更する方法 トリプルクリックで表示するショートカット機能も便利
Xcode Xcodeを使うときは、原則として有線でiPhoneとMacを接続します。Xcodeを起動したら、デスクトップ上部のメニューバーで[Window]→[Devices and Simulators]をクリックします(ショートカット:[command]+[shift]+[2]キーを同時押し)。
「Devices」画面で[Take Screenshot]をクリックすれば、スクリーンショットを撮影できます。画像はデスクトップに保存されます。
メリット
Xcodeを使う大きなメリットは、通常なら撮影できない画面を撮影できることです。たとえば今回紹介しているAssistiveTouchの仮想ボタンは、通常の手順では映りません。Xcodeはこのようなとき、とても役立ちます。 また、スクリーンショットはiPhone本体ではなくMac側に保存されます。スクリーンショットの加工などをMacでスムーズにおこなえるだけでなく、端末から画像を削除する手間を省けるわけです。 iPhoneを片手で操作しながら、もう一方の手でマウスをクリックすれば撮影できる点も便利でしょう。
デメリット
iPhoneのスクリーンショットを撮影するのにMacが必要となってしまいます。また、撮影開始までの面倒さがネックとなります。 スクリーンショットを大量に反復継続して撮影しなければならない人向けの方法だといえるでしょう。