今回は、iOS 15で新しく用意された「iCloudストレージを無料で一時利用して、iPhoneのデータを引き継ぐ方法」を紹介します。 ここでおさらいをしておくと、iPhoneのデータを引き継ぐには、以下の3つのうちいずれかを実行します。

iCloudにデータをバックアップしておく PCを利用してデータをバックアップしたあとで新端末へデータを転送する 新旧2台のデバイス間でデータを転送する

iCloudバックアップは、十分な空き容量がiCloudになければ諦めざるを得ません。iCloudが無料で使えるのはわずか5GBしかなく、有料のiCloud+(iCloudストレージプラン)へアップグレードした場合でも、プランによってはすでに空き容量が不十分なことも多いでしょう。 PCを利用する方法も、そもそもPCを持っていない人には無理な話です。また、新旧2台のデバイス間でのデータ転送は手軽ですが、2台とも電源につないでおく必要があります。下取りなどの事情で、旧端末と新端末を同時に手元に用意できないケースもあります。 このように、どの方法も一長一短。せっかく新しいiPhoneが登場しても、データの引き継ぎが面倒なばかりに、買い替えを控えるということもあるかもしれません。 前置きが長くなりましたが、こうした問題を解決してくれるのが、今回紹介する一時バックアップを作成する方法。iOS 15(iPadOS 15)の新機能の一つで、iCloudの容量制限に関係なく、無料でiPhoneのデータを一時的にバックアップできます。 バックアップには容量制限がないので、iPhoneのストレージをどれだけ使っていたとしても問題ありません。普段、サイズの大きな写真や動画をiCloudバックアップの対象から外している場合でも、すべてのデータをバックアップして、新しいiPhoneへと引き継ぐことができます。 バックアップが復元されると、当該データは7日間iCloudに保管されますが、その後は完全に削除されます。 新しいiPhoneに買い換えるときはもちろん、修理に出すときなど一時的にデバイスが利用できないといったケースでも、とりあえずバックアップしておけば環境を保全できます。 「設定」アプリの[一般]から[ソフトウェア・アップデート]を開き、iOS 15以上にアップデートしておきましょう。 次の画面で「新しいiPhoneの準備」にある[開始]を選択してください。 バックアップは、バックアップを開始した時点のデータではなく、新しいiPhoneを設定するまでの間はAppとデータが自動的にバックアップされ、常に最新の状態に保たれます。 また画面の説明によると、復元が終わったあとは、iCloudをアップグレードしてデータをそのまま保管しておくか、もとのストレージプランに戻るかを選択できます(データは削除されます)。 [すべてのAppのデータをiCloudで移行]を選ぶか、またはそのまま移行しないという選択をすることが可能です。 バックアップ完了後はいつでも復元が可能です。新しいiPhoneが手元に届いたら、「クイックスタート」の「その他のオプション」や、「App とデータ」画面で「iCloud バックアップから復元」を選択し、復元を開始します。 詳しくは、以下の記事で解説しています。

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