NTTドコモは14日、2014年夏モデルとして富士通製スマートフォン「ARROWS NX F-05F」を発表した。 最大の特長は、ARROWS向けに開発された専用の日本語入力システム「Super ATOK ULTIAS(スーパー エイトック ウルティアス)」だ。 Android 4.4 KitKatを搭載し、今夏スタートの音声通話サービス「VoLTE」に対応。非常用節電機能、急速充電2、最新の動画圧縮規格「H.265/HEVC」にも対応する。
文字入力がスマホ史上最高のATOKで快適に
「Super ATOK ULTIAS」は、富士通とジャストシステムが共同開発した富士通端末専用の日本語入力システムATOK。ユーザーインターフェースの改善、キーボード選択機能、フリック入力学習モードなどは富士通が開発し、変換エンジンの実装と辞書開発をジャストシステムが担当している。 スマホ史上最高ATOKが登場、富士通とジャストシステムが日本語入力「Super ATOK ULTIAS」を共同開発
PC版ATOK相当の推測エンジンや多彩な辞書を搭載し、高い精度で予測変換をおこなう。使用しているアプリや文脈に則した変換予測候補の表示や、入力ミスの補正機能などによって、快適な文字入力が可能だ。 また、別メーカーからの機種変更組がすんなり馴染めるように、デザイン変更機能を用意。メニュー名はぼかしているものの、「Style-IP」ならiPhone、「Style-XP」ならXperiaの文字入力インターフェースを再現している。
その他、「プレミアムサクサクタッチパネル」によって、指でタッチしたときの正確さを向上し、文字入力のストレスを軽減している。コピペなどの際のメニューも、表示位置や大きさなどが適切で使いやすい。括弧入力時にカーソルが括弧内に自動的に移動したり、フリック操作でカーソルを上下左右に移動させられたりと、とにかく文字入力の快適性を追求しているのが印象的だ。
なぞってコピー
面白いと思ったのが、「なぞってコピー」機能。画面上にコピーしたい文字がある場合、画面の右下から左上に向けてスワイプすることで表示されるメニューから「なぞってコピー」を選択すると、キャプチャーされた画面が表示される。
その画面上で、コピーしたい文字をマーカーをひく感覚でなぞると、文字列を判別しコピーすることができる。
この機能は、どの画面、どのアプリでも利用することができ、画像内のテキストも認識させることができる。コピーした文字を各種アプリで共有することもできる。
明るさ1,000カンデラの新WhiteMagicディスプレイ
富士通の5.0インチフルHD省電力ディスプレイ「WhiteMagic」の性能も向上。 明るさは1,000カンデラと、前作「ARROWS NX F-01F」の800カンデラから200カンデラほどアップし、直射日光の下でも明るい画面で映像や写真を見られる。
通常の液晶で色の表示に使われる三原色に加え白の信号をプラスすることで明るさを補う。そのため、明るさを維持しつつ、ディスプレイの消費電力を抑えることができる。消費電力は前モデルと同程度だという。 ディスプレイの低消費電力と3,200mAhの大容量バッテリーによって、3日間のバッテリー持ちを実現している(約85分/日の利用の場合)。
指紋センサーを背面に搭載
従来どおり、指紋センサーを搭載。プライバシー保護に役立つだろう。
ドコモ夏モデル最高クラスの2,070万画素カメラ
2,070万画素カメラは、今夏モデル最高クラス(前モデルは1,310万画素)。解像度の高い裏面照射積層型CMOSセンサー「Exmor RS for mobile」を搭載。富士通独自の画像処理エンジン「GRANVU」と暖色フラッシュにより自然な色味の撮影を実現している。