インテリアにマッチするおしゃれな本体
声で操作したり情報を取得したりするのが目的なら、Echo Dotで十分です。音楽を聴きたいなら「Echo」がおすすめで、さらにサウンドにこだわりがあるなら「Echo Plus」を推奨します。Echo Plusはホームハブ機能を内蔵しているので、家電のセットアップが簡単にできるようになります。ただし、現在はまだ対応機器が少ないため、あまりメリットが感じられないかもしれません。 今回レビューするEchoは円筒形のデザインで、ちょっと太めの茶筒といった大きさ。サイズは高さ148ミリ×直径88ミリ、重さは821グラムとなっています。外装はファブリックで3色が用意されています。いわゆる布なので、インテリアにもよくマッチします。カジュアルなデザインで、寝室や子ども部屋に置いてもよいでしょう。外装のカバーは交換が可能で、3色がラインナップされています(各3480円)。
iPhone Xとサイズを比較。Echoはコンパクトなので置き場所を選ばない 重量は821グラムで、手にするとずっしりと重く感じる。高級なスピーカーは重くて安定しているのが大切だ
底面のボタンを押すとカバーを取り外せる
カバーを取り外したところ。簡単に交換できるので、汚れたりしても安心
セットアップは簡単
Echoは、単体でインターネットに接続して利用します。ただし、スマホとも連携する必要があります。当たり前ですが、Echo単体ではほとんど役に立たず、スマホに専用アプリをインストールして組み合わせて使うことになります。アプリはiOSとAndroidに対応しますが、パソコンからもセットアップはおこなえます。
電源と接続する
電源ボタンはないので、コンセントに接続すればスイッチが入り、本体上部のライトリングが光る
専用アプリをインストールしてセットアップ
今回は「設定」から新しいデバイスとして追加した
ここではEchoを選ぶ
iPhoneのWi-Fi設定からEchoに接続する
セットアップは簡単で、手順を追うだけで進んでいく
設定を終えると使い方を説明するビデオが表示されるので、一度見ておくとよい
スマホに連携表示される情報も見やすく便利
これまでにもいくつかのスマートスピーカーを使ってみましたが、基本的な機能はさほど変わりません。何か操作したり情報を得たい時には、まず「アレクサ」と呼びかけて、続けて内容をしゃべりかけます。「アレクサ」と呼びかけるのがスイッチになっているわけです。 天気を調べたいなら「アレクサ、天気を教えて」でOKです。「アレクサ、今何時?」と聞けば時間を教えてくれます。音楽を聴きたい時には、単に「アレクサ、音楽を聴かせて」でおすすめの曲をかけてくれます。「アレクサ、DREAMS COME TRUEの曲を聴かせて」「アレクサ、ジャズを聴かせて」というように、アーティストやジャンルの指定も可能です。 音声の認識率は非常に高く、反応もよいので快適に利用できます。普通に話しかけても、まずミスをすることはありません。Google Homeと比べてもほぼ引き分けと言えるでしょう。 「Google Home」レビュー:便利で楽しい発展途上のスマートスピーカー「Google Home(グーグルホーム)」の使い方 完全ガイド
スキルを追加してより賢く使える
Echoは、各種の設定をしていくことでより賢く使えるようになります。最大の特徴は、スキル機能を搭載していることです。メニューから「スキル」を選ぶと、新たな情報源を追加できるようになります。 たとえば、初期設定でニュースを調べると「NHKラジオニュース」を聞くことができます。さらに、スキルから「J-WAVE HEDLINE NEWS」を追加すれば、両方を聞けるようになります。また「J-WAVE HEDLINE NEWS」だけを聞きたいなら、「有効なスキル」で追加されている「NHKラジオニュース」を削除します。 なお、ニュースに関しては設定画面の「フラッシュニュース」「スポーツニュース」から利用するサービスを選ぶこともできます。登録しておき、聴かないようにすることもできます。
メニューからスキルを選ぶことができる
スキルには色々な種類が登録されており、今後も増えていくはずだ
登録した情報が聴けるようになる
ニュースは「フラッシュニュース」「スポーツニュース」で対応するサービスを選ぶことも可能 このようにスキル機能では、利用するサービスの取捨選択ができるわけです。すでにかなり多くのサービスが登録されているので、まずは自分が使いそうなものを選んでいくとよいでしょう。また設定メニューでは、音声で予定を知らせるカレンダーを選択することもできます。カレンダーを使い分けることで仕事の予定だけを表示したり、プライベートに絞ってもよいでしょう。
Googleカレンダーとの連携もできる
利用できる音楽サービスや音質は?
定額制の音楽配信(聴き放題)サービスおすすめ8選──楽曲や音質、料金、オフライン再生、PC版などを比較 気になる音質に関しては、このクラスのBluetoothスピーカーとしては大満足です。63.5ミリのウーファーと16ミリのツイーターを内蔵しているので、高音、低音どちらも迫力があります。ただし、円筒形のスピーカーなので、ステレオ感はやや弱く感じます。広いリビングなどの利用にはちょっと迫力が足りないと感じるかもしれませんが、自室で使うなら十分です。
まとめ
スマートスピーカーのメリットは「便利なこと」に尽きます。実はスマートスピーカーでできることはスマホでもできてしまうのですが、たとえば料理を作っていて手が離せず、スマホを操作できない時にはとても役に立ちます。 「アレクサ、朝7時にアラームをセットして」と話しかければ、朝7時にアラームを鳴らせます。同じことはスマホでも簡単に操作できますが、部屋を真っ暗にして寝ようとしているタイミングなら、音声でセットできたほうが楽です。 記事執筆時点では、Echoの購入は招待制になっています。おそらく、人気すぎて生産が間に合わないのだと思われます。欲しい人は早速、招待をリクエストしておきましょう。しばらくすれば入手状況もよくなるはずです。 構成・文:戸田覚 編集:アプリオ編集部
