ジャンルはビジネス書から参考書、古典、童話、小説といった具合に多彩です。また、料金をはじめ配信の仕組みはさまざまで、どのオーディオブックサービスを選べばよいか迷ってしまうかもしれません。 本記事では、オーディオブックとはどんなものなのか、そのメリットや注意したい点を解説。そのうえで、おすすめのオーディオブックアプリ7本について特徴をまとめて紹介します。 「読書する機会が増やせる」というメリットも見逃せません。これは、オーディオブックだと「読書のハードルが下がる」ということも意味しています。 活字を読むのが苦手だったり、集中力が続かなかったりする人も、オーディオブックなら気軽に聴けます。好きなナレーターや声優、タレントが朗読している作品があれば、さらに楽しめるはず。物語調で進む本や会話形式が多い本などは、文字で読むよりも格段に理解しやすく感じられ、オーディオブックとの相性も抜群です。 また、普段スマホやPC漬けで目が疲れがちな人、年齢を重ねて文字を読むのがしんどい人にも、耳だけで楽しめるオーディオブックはおすすめです。実際、オーディオブック利用後に読書量も増加する傾向がみられます。 オーディオブックで読書が身近になったユーザーも多いようです。 当然ながら、すべての書籍がオーディオブック化されているわけではなく、話題の本やベストセラーがその中心となっています。マニアックなジャンルや、写真・図解などが多いようなビジュアル重視の本はラインナップが少ないのが現状です。 オーディオブックの単品価格は、一般書籍と同じかそれ以上と高額になりがちな傾向にあります。数冊程度を買うなら単品購入でもかまいませんが、たくさん利用したいなら聴き放題や定額プランなどの月額会員に登録したほうがお得なケースが多くなっています。 (聴き放題の対象は12万作品以上) (聴き放題の対象は1万冊以上) 料金プランは、サブスクリプションによる聴き放題のプラン、作品別に個別購入するプランなどさまざまです。ポイントやチケットが付与される月額プランを提供しているところもあります。 また聴き放題であっても聴き放題の対象外となる作品があることや、個別購入で好きな本を読もうとしても、聴き放題専用の作品だと購入できないといったことがあります。プランによって読める作品が異なる点は注意したほうがよいでしょう。 最近は、いわゆる電子書籍ストアでも、オーディオブックを取り扱うサービスが増えてきました。本記事では、その代表格として「Google Play ブックス」と「Apple Books」を紹介しています。 40万タイトル以上のオーディオブックを配信しており、ベストセラー小説やビジネス書、瞑想といったヒーリングコンテンツまで充実のラインナップ。プロの声優やナレーターによる朗読で、クオリティの高い作品とポッドキャストを楽しめます。 Audibleの特徴はオリジナルコンテンツに力をいれていることです。書籍よりも先に音声で届ける「オーディブルファースト作品」や、主要ラジオ局と制作するオリジナルのポッドキャストなど、ほかでは聞けないコンテンツを用意しています。 Audibleではさまざまなデバイスに対応しているのも特徴です。iOS端末、Android端末はもちろん、PC(Windows・Mac)、Fireタブレット、スマートスピーカーのAlexaでも音声を再生できます。 毎月支給されていたコインは廃止されましたが、会員は聴き放題の非対象作品を30%引きの値段で購入することも可能です。購入した作品は聴き放題プランを解約後も聴くことができます。無料の体験期間も用意されており、通常は30日間ですが、不定期で2〜3カ月間無料になる登録キャンペーンをおこなうこともあります。 日本最大のオーディオブック配信サービスを謳っており、月額制の聴き放題コンテンツは約1万点。単品購入作品を含めると、2万7000点以上のラインナップです。日本語オーディオブックの品揃えは随一でしょう。特にビジネス書が豊富で、日本マーケティングリサーチ機構による2021年11月の調査の結果でも「オーディオブック書籍ラインナップ数 日本1位」と「ビジネス書籍ラインナップ数 日本1位」に選ばれています。
無料会員:聴きたい作品だけをその都度単品で購入できる 聴き放題プラン:対象作品1万冊以上が聴き放題 チケットプラン:好きなオーディオブックと交換できるチケットが毎月もらえる 月額会員プラン:オーディオブックの購入に使えるお買い物ポイントが毎月もらえる
聴き放題プランは、公式サイトから登録するのが最安で月額1000円(税込)です。最初の14日間は無料体験が付いてきます。チケットプランは、チケットが毎月1枚もらえる「シングル」プラン(月額税込1500円)、2枚もらえる「ダブル」プラン(月額税込2900円)の2つがあります。月額会員プランは、毎月もらえるポイントに応じて月額税込550円〜3万3000円まで用意されています。1ポイント=1円として利用できます。 アプリのホーム画面ではおすすめ特集や最新作、聴き放題人気ランキングなどが表示されます。検索機能は作品名や著者だけでなく、ナレーター名を入力して検索したり人気作品順にソートして検索したり、さまざまな切り口からコンテンツを探せます。提携コンテンツも多く、ビジネス書の著者などがスピーカーとなり、肉声で解説する音声メディア「VOOX」のコンテンツや、英語教材の「スピードラーニング」なども聴き放題プランで聴けるようになっています。 同じ会社が作成したアップグレード版アプリ「Audiobooks HQ」(税込320円)もあり、アプリを一度購入すれば、対象作品12万冊が無料で聴き放題になります。 聴けるラジオのアーカイブは10万点以上で、1930年代〜1960年代が中心。「あの時、世界で何が起きていたのか」といった歴史の貴重な一部分に触れることができるでしょう。オーディオブックやラジオで倍速機能を駆使することで、英語のリスニング向上にも役立ちそうです。 オーディオブック以外にも、ポッドキャストやASMR/癒やし音など豊富なコンテンツが用意されています。ユーザーが音声を配信できる機能は廃止されましたが、多彩なジャンルから2万7000以上の音声コンテンツを楽しめます。 月額のプレミアム会員になると、料金コースに応じてオーディオブックの購入に使えるボーナスポイントをもらえます。料金は月額550円〜5500円(税込)の4つを用意。さらに会員特典として毎月おすすめ作品の1章分を無料でもらえたり、プレミアム会員限定のセールに参加できたりします。継続してオーディオブックを購入するなら、プレミアム会員の登録を検討してもよさそうです。 サイトでは「音声ブック」タブからオーディオブックの作品を検索します。セール情報やランキングに加え、「1000円以下で聴ける音声ブック」「子どもと楽しむ」「読み聞かせ、就寝前に」といった特集も充実しています。 アプリの再生画面では、0.5倍速から3倍速まで変更可能。語学学習関連のオーディオブックを聴く際に役立ちそうです。聴くのを途中で止めるときは、しおり機能を使えばいつでも続きから聴くことができます。 ギフト機能を利用すれば作品を友だちにプレゼントすることも可能です。購入画面でギフトボタンをタップし、相手の名前やメールアドレスを入力して送信すると、購入した作品をそのままプレゼントできます。 購入した作品はライブラリタブから再生します。再生画面では15秒ごとの早送り/巻き戻しに加えて読み上げ倍速の変更、所定の時間で再生を停止するスリープタイマーもあり、操作性の高いUIとなっています。